伊勢海老の抜け殻
- 2024.03.27 Wednesday
- 07:11
甲殻類の海老や蟹は年に一度、脱皮する。
それを毎年繰り返すことで成長するのであるが、その時が一番危険な時でもある。
その理由は脱皮直後、自身の身を護る武器もフニャフニャで身が柔らかくなっていて、同類や、
ウツボ・鱧・黒アナゴ等に襲われてしまうのである。
つい最近、水槽の中で脱皮した海老であるが、他の海老に襲われずに運良く生き延びた。
本来、自然界では脱皮した海老は1週間ほどすると甲羅などが硬くなって動き回ることが
出来るが、その間は身を潜めて外敵に見つからないように過ごすのである。
それが自然界に生きる法則である。
水槽で発見した時にはすでに脱皮後であった。
定点カメラがあれば貴重な脱皮シ〜ンが撮れたかも?・・・。
抜け殻を観察すると脱皮を開始する時の順序があって、このように推測した。
1⃣、最初に頭と胴体の間が割れ、角、目、センサー、歯、強靭な前足、全ての足を抜く。
2⃣、胴体と尾ビレ、腹ビレを同時に徐々に時間かけて抜くのではないかと想像する。
まさにソフトシェル状態だ。
綺麗な抜け殻の完成だ。お見事です。