鯛のタイ(魚の胸鰭の骨格)です。
- 2013.02.28 Thursday
- 00:47
これは魚の骨格の標本ではありません。
魚の胸ビレを動かす助骨でして、人間で例えるのならさしあたり肩の助骨でしょうね。
それもどんな魚にも確認できる骨なのですが、特に鯛の胸ビレの骨格は鯛の姿に
似ていることから「鯛のタイ」と私達の業界ではそう呼んでいるのです。
一般のご家庭の方は「へ〜っ?そんな骨見たことない」!と多分おっしゃるでことでしょうが、
実際にこれが存在するのです。
とりあえず4種類の助骨を紹介いたしますね。
まずは代表的な形をした「鯛のタイ」。
これこそ真鯛の助骨なのです。
さしあたり、この助骨は天然真鯛2.5kgサイズのものです。
これは真鯛の親戚で黒鯛(チヌ)なのです。
真鯛に良く似ていますが、若干尾びれのような骨が長いですね。
黒鯛のサイズは2.0kgでした。
さて、この骨の持ち主の魚は何でしょうか?。
ではお答えいたしましょう。
答えはスズキです。
2.3kgサイズのスズキでした。
鯛の助骨と比較すればかなり形の違うことが確認できます。
こちらの助骨はお判かりになりますでしょうか?。
えっ?判らない。
多分そうでしょうね。
ここまでくると料理人でも判らないのが普通なのですから〜っ(^^♪。
これはメジナの助骨なのです。
結構デカイサイズのメジナで1.7kgもありましたね。
釣り人も羨むようなサイズとでも申しましょうか。
関西から以東はメジナ又はグレと呼び、山陰や九州ではクロと呼びますよね。
これもスズキの助骨と同じように鯛の助骨からかなり離れていますが、魚にはすべて
大小かかわらず、この助骨があるのですよ。
でないと胸ビレを動かすことができないのですからね。
「鯛のタイ」の助骨を確認するには・・・
ご家庭で、魚の煮付けや焼き魚を食べるときに胸ビレ(一般的にカマの部分)あたりを
探って見てください。
そうしますと、カマ先に近い部分からヒレ先に向かって位置しています。
それを折らずに上手に取り外しますと助骨が発見できますよ(^^♪。
今度、判らない方のために画像で説明でもしましょうね〜っ。
それまでご自分で探してみてください(^^♪。
ひょっとして成功するかも。
エビス亭から