海の鼠と書いてナマコと読む。
以前、あるTV番組でナマコについて出口調査をした番組があって「あなたはナマコを捌いた
ことありますか?」と言ったようなバカ丸出しの出口調査だったが当然回答者は0人。
これを見てた私はTV番組の程度の低さに唖然した。
一般の人が生きたナマコに遭遇することはまず不可能、見た目もちょいグロテスク、それを
出口調査するんかい!。
まっ、そんなことはどうでもいい問題だが、ナマコたる海の生物、世界で2000種居るそうだ。
日本近海でも200種は棲息しているらしいが、主に流通しているナマコは3種類である。
一般的にアカナマコ(画像下)、青ナマコ(別名:クロナマコ)、マナマコ。
中華料理で使う高級食材の乾燥ナマコはクロナマコであり、三河産と大村産が多いとされていて、
乾燥させて製品にする地域は良く冷え込む長野県とされていて、中国に高値で輸出されている。
今の時期のアカナマコは柔らかく適度のコリコリ感があり、身肉の甘さも残る。
画像は腹側を写しているが、腹には細い触手のような脚があってこれで海底を歩くのである。
さしあたり右側が口。肛門は左です。
捌き方は口を落とす。
口だけに超柔らかい軟骨の歯が8本あるが、安心して食べられます。
肛門を切り落とす。肛門と言っても海草や海底の沈殿物を主食している為、全然臭くない。
腹に包丁を入れると内蔵や卵巣があり、それを取り除いて水洗いする。
また、日本の三大珍味の一つ「この腸(ワタ)」とはナマコの腸の塩辛である。
これを綺麗に掃除すればコノワタである。
また、ナマコには腸や他の臓器が有っても目と心臓がないのが不思議である。
ただし目の変わりに口先に触手があるため不自由ではないらしい。
二つ割にして薄くスライスして調理する。
生きたナマコでも塩分をたくさん身に含んでいるため、15分ほど真水で晒します。
良く水気がとれれば完成です。
あとは器に盛付けて、モミジおろし、刻みネギなどの薬味を添えポン酢で食べるといい。